アイビスサマーダッシュが外枠有利な2つの理由とは?
アイビスサマーダッシュは中央競馬のレースで唯一コーナーが一つも無い直線だけの重賞レースだ。コーナーが無い直線なら枠順の有利不利なんて無いのでは?と思う方もいるだろうが、過去10年のデータを見てみると顕著な傾向が現れた。
アイビスSDの過去10年の枠・馬番データ
アイビスSDの枠データ
1枠 【0-0-1-17】
2枠 【2-1-3-12】
3枠 【0-1-0-17】
4枠 【0-0-0-20】
5枠 【1-1-0-18】
6枠 【0-3-1-16】
7枠 【3-1-5-17】
8枠 【4-3-0-18】
アイビスSDの馬番データ
1番 【0-0-1-9】
2番 【1-0-0-9】
3番 【1-0-2-7】
4番 【0-1-1-8】
5番 【0-1-0-9】
6番 【0-0-0-9】
7番 【0-0-0-10】
8番 【0-0-0-10】
9番 【1-1-0-8】
10番 【0-1-1-8】
11番 【0-1-0-9】
12番 【0-2-2-6】
13番 【4-1-0-4】
14番 【0-0-2-7】
15番 【0-0-0-8】
16番 【1-1-0-6】
17番 【1-1-0-4】
18番 【1-1-0-4】
過去10年で7,8枠から勝馬7頭!圧倒的に外枠有利な傾向!
目立って成績が良いのが7枠と8枠の外枠。7,8枠だけで過去10年で7頭もの勝馬を輩出している。これは外枠が有利な傾向と見て間違いないだろう。
なぜ外枠が有利なのか?考えられる2つの理由
これについては筆者の個人的な見解になるが、まず一つ目の理由として外枠は「真っ直ぐに馬を走らせやすい」という点をあげたい。
コーナーが無いレースのため、スタートしてからゴールまでコースは一直線。大外の馬は外ラチ沿いを走るため、騎手はラチを目安にすることで馬を距離のロスなくゴールまで一直線で走らせることができる。大外を走る馬はスタートを決めて先手を取れればあとは内の馬を気にするくらいで気持よく競馬をすることができるというメリットがある。
そして二つ目の理由が「馬場状態の良い所を走れる」という点。基本的に競馬場のコースは内側から荒れていくので馬場の状態は内の方が悪い。「開幕週なのでそこまでの差はないはず」という声も聞こえてきそうだが、新潟は5月も開催しているし、開幕週とは言えアイビスSDは2日目の11レース。要するに、春から100%馬場が回復するとは限らないし、開幕週でもすでに13,4レース行われているので「内と外で差が無い」とは言い切れないわけだ。
以上2点を外枠有利の原因としてあげたが、毎回外枠が有利に働くわけではない。あくまで傾向なのでこの傾向一つに絶対的な信頼を置くことはオススメしない。数あるデータの一つとして予想に取り入れるようにしよう。